「プラド美術館展―ベラスケスと絵画の栄光―」行ってきました!

兵庫県立美術館で開催(~10/14)されている「プラド美術館展」に行ってきました。

兵庫県立美術館はうずしおゲストハウスから車で1時間です。

プラド美術館はスペインの王立美術館。フェリペ4世の加護のもと、世界中の絵画の名作が集められています。基本的に、王様を喜ばせると同時に、下々に権威を見せつけるためのカソリック宗教画を中心とした政略的な絵画収集で、ちょっとヤラシイ感じなのですが、逆に言うと、そういう守られた環境だからこそ、ベラスケスに代表されるようなお抱え絵師たちが、思う存分、テクニックや絵画理論を深められたのかも知れませんね。

 


ベラスケスはスペインの超大切なお宝なので、なかなか国外に持ち出せないのですが、今回来日している7点のうち、何といっても目玉はこの看板にも使われている「カルロス騎馬像」。今回の展覧会のキャラクターにもなっています。
カルロス君は凛としてカッコよく、背景も珍しく爽やかな風景が広がっているのですが、それにしてもこのお馬さん、肥え過ぎです。こんなボンレスハムのようなおなかで軽々とジャンプしているのはちょっと不自然な気が。
説明では、なんか部屋の上のほうに飾るためにデフォルメしてるとかなんとかですが、下から眺めてみても「う~ん?」という感じでした。




これが好き!という訳ではなかったのですが、否が応でもインパクトが大きいのがこの絵。何でもない肖像画に見えますか?そうですよね、でもこの絵、縦が246センチ、横が205センチもあるんです。まるでアメリカの現代美術みたい。そのタイトルも「巨大な男性頭部」。まあこのタイトルは後から適当につけたみたいです。
なぜこんな、まるで大塚倉庫のポカリスエットの絵(鳴門ネタ)のように巨大な顔を描いたのかは、まったくの謎だそうです。
一説には、ギリシャ・ローマ時代に存在していたという巨人族の絵ではないかと。だとすれば見え方が全然違ってきますよね。


図録は、うずしおゲストハウスの本棚でご覧ください。


「ウィリアム・モリス デザインの軌跡」展


アサヒビール大山崎山荘美術館で開催(~7/16)されている「ウィリアム・モリスーデザインの軌跡」展に行ってきました。この美術館には駐車場がありません。近隣のパーキングに止めて、めちゃくちゃ暑い中、きつい坂道を10分ほど登ると建物が見えてきました。その風格ある瀟洒な佇まいに瞬時にタイムトリップできます。昔の大金持ちって趣味が良いですよね。現代のIT長者やタレントセレブの豪邸とか、なんか情緒が無い感じがします(やっかみ含)。




モリスは、美しい壁紙が有名ですが、19世紀にイギリスで活躍したデザイナーで詩人、社会活動家です。彼は、当時の産業革命で、どんどん工業製品化していく身の回りの殺伐とした生活様式を憂いて、美しい装飾で暮らしを飾るというユートピア思想の普及に一生をかけました。
ふつうの労働者の熟練の手仕事の中にこそ、美しさや豊かさがあると考えたのです。その思想は、生活と芸術の一体化「アート&クラフツ運動」として実践されました。
うずしおゲストハウスの部屋の壁紙も、(もう少し儲かってきたら)装飾性のある美しいものに変えたいなと思っています( ´∀` )。




大山崎山荘美術館のテラスからの風景。カフェになっていて、リーガロイヤルホテル監修のおいしいケーキとコーヒーを頂きながら、アーティスティックで豊かなひと時を過ごすことができます。

生誕150年横山大観展、行ってきました!


 

京都は平安神宮、国立近代美術館で開催中(~7/22)の「生誕150年横山大観展」行ってきました。
横山大観(1868~1958)は言わずと知れた日本画の大家。明治、大正、昭和と日本美術を牽引してきたビッグな人です。が、この度感じたのは、期待した「しびれる~」というようなテクニックの人ではなく、あれもこれも試してみたい好奇心の人だったのだなあ、ということです。
もちろん「豪華絢爛これぞ日本の美」や「やっぱり日本人は富士山やなあ」という大傑作のオーラの作品もあるのですが、どちらかというとちょっと緩かったり、「描いてる途中で飽きたんかな」と思わせるような作品が多くみられて、別の意味で楽しかったです。



 

例えばこの「白衣観音」。この絵は紛失していて、100年ぶりに発見されたそうですが、なんだかプロポーションがおかしい感じがしますし、岩の立体感もピリッとしていません。解説にもそんなことが書かれていて、偉い大家をみんなでディスってるような感じで面白いですね。



 

この「或る日の太平洋」という絵、私は好きです。なんだかよくわからない迫力と、どこかいい加減な描きなぐりかたがおかしいです。*写真だいぶん比率がおかしくてごめんなさい。

よく見ると、龍の顔が漫画みたいです(下図)。

 


 

これは「聖☆おにいさん」ですね。
*「聖☆おにいさん」=仏陀とイエスが現代日本で安下宿に同居するギャグ漫画。



図録は、うずしおゲストハウスの本棚でご覧ください。